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お知らせコント「大人の事情」
「拓海さん、聞いて! 聞いて!」
「奈々ちゃん、どうした?」
「私たちのお話『雨宮課長に甘えたい』が、小説・漫画投稿サイトの【アルファポリス】にも載ってるらしいの」
「なんと! 『アルファポリス』でも読めるのか! 早速、ここでもアドレスを貼って紹介したいね」
「拓海さん、それが大人の事情でできないのよ。だから、興味を持った読者様、検索サイトで『アルファポリス』『雨宮課長に甘えたい』を探してみて下さい。作者は『コハラ』よ。恋愛小説で登録しているらしいわ」
「読者様にわざわざ探させるのか! 面倒くさい事をさせるな」
「読者様、本当にすみません。大人の事情で」
「奈々ちゃんが『大人の事情』と言うといやらしく聞こえるのはなぜだろう?」
「ちょっと、拓海さん、手が胸に」
「日曜日だし、いい天気だし、ベッドに行こう」
「いや、日曜日といい天気は関係ないと思うけど。拓海さん、今日はお買い物に行くんでしょ」
「ベッドに行ってから買い物に行こう」
「先にお買い物を済ませてからじゃないと疲れちゃうでしょ」
「奈々ちゃん、それはベッドに行く事をOKしたって事だよね?」
「えっ」
「奈々ちゃん、顔が真っ赤だよ。言えない事を想像したの?」
「拓海さんのエッチ! いじめないでよ」
「可愛い。そんな奈々ちゃんが大好きだよ」
大好きって言葉がキュンと胸に響く。
不意打ちの大好きなんてズルい。拓海さんに甘えたくなっちゃう。
「私も拓海さんが大好き」
チュッと短くキスすると、拓海さんがいきなり私を抱き上げた。
「ワッ、拓海さん、いきなり、何」
「火を点けた奈々ちゃんがいけないんだ。やっぱりベッドに行こう」
「えっ、お買い物」
「ダメ」
私を抱き上げたまま拓海さんが寝室に向かう。
まだ午前中なのに……。
そう思いながらも、拓海さんに応えてしまうのだった。
終わり
※すみません。お知らせコントでした。
アルファポリスで『雨宮課長に甘えたい』微妙に加筆修正しながら連載中です。よろしかったら覗きに来て下さい。
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