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その後、俺は何とか頑張って大学に入学した。明央大学の法学部だ。俺は奨学金をもらいながらここで法律について学んだ。将来は法曹になり、困った人を助けたいと思ったからだ。高二の時のようなことは二度と御免だった。
大学三年生の夏、お盆の時期に晴哉おじさんの家に帰ったことがあった。そのとき、両親の荷物がおじさんの家に保管してあることを知った。主に工場の経営についての資料ばかりで家族のものはあまり多くなかった。
(続く)
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