(三)

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 ただし殺人未遂の方は、証拠不十分となって罪には問われなかった。  俺は当時、弁護士を目指して司法試験の勉強をしていたが、この事実を知ることで、それどころではなくなってしまった。  この裁判のケースだけでなく、「クリーン・キャッシュ」や国分の事などを詳しく調べ始めたのだ。  クリーン・キャッシュというのは、もともと宝殖産興業という会社の消費者金融ブランドの名前だった。宝殖産興業からあるとき独立して同名の子会社になった。 (続く)
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