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俺は頭にきた。そのなめられた口調、その笑顔。そうやって多くの人を殺してきたのか。そうやって俺の父親や母親を殺したのか。そう思うと、いてもたってもいられなくなり、俺は国分に近づいていた。
そして国分の腹から包丁を抜くと、すぐにその傷口よりも上の方に力尽くで突き立てた。
国分の体に包丁の柄を握る右手の拳が少し埋まるところまで行くと、すぐに勢いよく包丁を抜いた。そしてもう一度、今度は少し右を刺した。
同じ要領で俺はなんども引き抜いては力任せに突き刺し、再度引き抜いては突き刺しを続けた。
何度続けたであろうか、国分は口から血を流しながら視線を天井に向けたまま力なく床に仰向けで転がっていた。
(続く)
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