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俺はドキッとした。
父は「こっちにくるな、家に入っていなさい」と戻るように促した。
俺はその言葉に従って、すぐに家に戻った。
それから三日後、俺は名古屋の親戚の家に預けられることになった。父の兄で市役所に勤める晴哉おじさんの家だった。
終業式が終わるとすぐに引っ越しをした。このとき通っていた高校は一学期までで、急遽、名古屋の方の高校に転校することになった。引っ越してから編入試験を受けて、二学期からはそちらに通うことになった。
その二学期が始まってしばらくして、父が亡くなったという知らせが入った。自殺だという。神戸港で車ごと海に落ちて亡くなったと聞かされた。
(続く)
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