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人は人生最大の恐怖を味わうと固まるらしい。
ドアはすぐ後ろ。
悲鳴を上げてそのドアから出ればいい。
それなのに足が震えて全く動かない。
「お疲れさん。」
死神は私を後ろのドアに、トン、と押しつける。
「な………何で…………」
ここにいるの?
私鍵かけたよね?
なんで??どうして???
「さぁ、何ででしょう。」
月明かりに照らされた死神は綺麗に笑った。
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