episode1

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人は人生最大の恐怖を味わうと固まるらしい。 ドアはすぐ後ろ。 悲鳴を上げてそのドアから出ればいい。 それなのに足が震えて全く動かない。 「お疲れさん。」 死神は私を後ろのドアに、トン、と押しつける。 「な………何で…………」 ここにいるの? 私鍵かけたよね? なんで??どうして??? 「さぁ、何ででしょう。」 月明かりに照らされた死神は綺麗に笑った。
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