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「高久さんにくらべて子供っぽい気がして嫌だなって」
「俺のほうが子供ですよ。さっきだめって言われたけど、もうそろそろ押し倒したいな、いつ押し倒したら嫌われないかな、ってずっと考えてるんですから」
「そんなことを考えてるふうには見えないですけど」
「そうですか? でも」
もうこんなになってるし。
そう言って絡めた指先が導かれたさき、高久さんのズボン越しのかたくなったものに触れる。
「あ、あ、こんなの」
「でもほら、芳村さんだって」
「ぁ……」
大きな手のひらに、さっきからすこしだけ反応している股間をやわらかく握りこまれ、吐息が鼻に抜けた。
「そろそろ本当に押し倒してもいいですか」
「も、もう聞かないで……、勝手にしてください」
そんなふにふにと手の中でもてあそびながら耳元で囁かれると、体がぐずぐずにとろけてしまう。
「じゃあ遠慮なく」
こんな時にも微笑むことができる余裕が憎たらしかったけど、ゆっくりベッドに押し倒されたあとに激しく口づけられ、隠されていた高久さんの欲望を見せつけられると胸が高鳴った。
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