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 とにかく早く済ませてしまおうと、ズボンを下げたら、怒張したものが下着を押し上げていて、恥ずかしくてドキドキしてるくせに、すごく興奮してしまった。 「あ、もうこんな……」 「芳村さんの裸を見てたら、我慢できなくなってしまって」  怖いですか、と尋ねられ、首を横に振る。 「今日はこれを芳村さんの中に挿れたいんです」  下着を自ら下にずらし、全体を隠すように骨張った手でしごく高久さんから目が離せなくなる。  前回は薄暗い室内で酒にも酔って、一方的に気持ちよくなってしまったためはっきりと見てはいなかったのだけど、こんなに大きなものを実際、自分の中に挿入することは可能なのだろうか。  そんな不安も頭の片隅にあるのだけど、それよりもっと興奮のほうが大きくて、ただただ欲しい、繋がりたい、二人でどろどろに溶け合いたいと思う。  上半身を一度起こし、膝で引っかかっている下着を望まれるままに取り払った。  欲望を隠さず、高久さんのものを包みこむ彼の手に自分の手を重ねた。 「挿れて、ください」  耳元で囁く。  風邪の時みたいに、自分の吐く息が熱くしめっていた。
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