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「そっちは、っ、今日はだめです」
手を下に伸ばし、性器を口に含みかけた高久さんの顔を引きはがす。
「なんでですか」
「もう、すぐにいっちゃいそうなので」
「いってもいいですよ?」
「だめです。この前、ひとりでいっちゃったし、また今日もひとりでいったりしたら、僕の射精回数ばっかり増えてしまいます」
数を合わせないと、と呟くと、僕の小ぶりな性器をつかんで高久さんが笑う。
笑った振動が小刻みに手から性器に伝わって、笑顔の高久さんを前に僕はうっかりいきそうになった。
我慢しようとして腰を引いたら、エロティックに微笑む高久さんの手が追いかけてくる。
「ほら、我慢しないで」
「あぅ……、だめっ、あぁ、あ、あぁっ!」
逃げてもベッドの上。
結局は閉じようとした脚を高久さんに広げられ、いちばん恥ずかしい格好で固定されたまま、僕は不覚にも射精してしまった。
「も、もう、だめって言ったのに!」
「ごめんなさい。でもかわいかったから」
「うぅ……、二対〇になっちゃったじゃないですか」
「戦いですか!」
また高久さんがあごを仰け反らせて笑う。
「戦いです」
起き上がり、高久さんの昂りに手で触れる。
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