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ゆっくりと上下に動かしながらおそるおそる高久さんの顔をのぞき見た。
嫌悪していないだろうか。
こんなふうに男の手にこすられた経験のない彼がどんな反応をしているのか。
目が合うと、そんな不安は砕けた。
なにも言わないけど、気持ちいい、嬉しいって表情から伝えてくれる。
高久さんの優しさと誠実さに、身体だけじゃなく心の中までとろけていく。
「芳村さん、いっちゃいそうです」
「うん、出して、ください」
両方の乳首を親指の腹でつぶすように揉まれ、性器に触れる手の動きが緩慢になる。
高久さんを気持ちよくさせて、気持ちいい顔を確認したいのに、そんなふうにされてしまうと顔を見られるのが恥ずかしくなる。
「あぁっ、ダメ」
「じゃあこっちは」
「そっちは……」
乳首をいじっていた手が背後に回り、背骨を伝って尻の奥に指先が届く。
「ひ……っ」
入口をくすぐっていた指が一本、ぬ、と中へ潜りこんだ。
「痛い、ですか」
「……くないですけど、なんか、すこし、へん、です」
前側の内壁に指の腹を押しつけながら、ゆっくり奥へ奥へと進んでいく。
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