夜明けのひかり 上

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(あき)が生まれた朝のことは一生忘れないよ」 夜明けのひかりに包まれながら、兄さんはなんども、なんども俺に言って聞かせた。  忘れないで、ずっと覚えていて、たいせつなことだから。  そんなふうに言われているような気がして、朝のあたたかいひかりに包まれながら兄さんの横顔をじっと見つめていた。
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