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彼女が一体何者だったのか、僕には分からない。だけど僕の初恋は今も変わらず彼女だ。
あの花火に誓った、彼女のことを忘れないと言う思いは今も残っているし、毎年この時期には彼女のことを思って、こうして河川敷へとやってくる。
「ねぇ、お姉さん。僕はこれからも、君のことを忘れないよ」
僕は夜空に打ち上がる花火に向かって呟く。
あれから二十回目の花火大会でも、僕は変わらず彼女のことを思い出しては、子供の頃の記憶を刻むのだった。
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