63人が本棚に入れています
本棚に追加
郁晴の乗せた飛行機がロンドンへと飛び立っていく。それを見送った琴音と光太は踵を返した。帰ろうとする。
だがそのとき、琴音と光太のお腹がグーと鳴った。二人は顔を見合わせて笑う。
「なんか食べて帰るか?」
「そんなこと言ってお金はあるの?」
「実はさっき英雄さんから、帰りの電車賃を借りたときに、細かいのがないからって多めに貰った」
「ホント!」
「ああ」
空の玄関である空港内には、色んなお店が軒を連ねている。行列ができる人気ラーメン店や有名レストランなどが出店している有名なグルメスポットだった。
「お前、確実にリバウンドするぞ」
「望むところよ! ここまで来て食べずに帰れますか!」
「そうこなくっちゃ!」
「それでは、空港グルメ!」
「いただきまーす!」
「いただきまーす!」
最初のコメントを投稿しよう!