3人が本棚に入れています
本棚に追加
「蓮!!」
「はいはい。どうしたんだ?」
「いや、遅かったからただただ心配してただけ」
「そうか。それは悪かったな」と背中を優しく撫でた。
「あと...」
「あと?」
「今日、前に言ってた子に告白しに行く!!」と後ろに手を回し、サラっと言い蓮人をじっと見つめた。
「おっ、おう。そうか」
「どうした?やっぱりダメかな?」
「いや、別に」
「そっか!じゃあ俺、彼女作ってくる!!」と蓮人の肩に腕を回した。
「あぁ...。そういえばお前、その子の居場所わかんの?」
「わかる!!!はず。じゃあ、明日な」と手を振り走って行った。
その背中を寂しく蓮人は見守っていた。
魁は走って行き、公園へと辿り着いた。
「あの子、いるはずなんだけどな...。あっ」
気になっていた子が魁の前を通っていた。
「あの!!」と魁が気になっていた子の前に出て行った。
「なに?」
「あの、一目見た時から君を好きになったんだ。よかったら、付き合ってくれませんか?」
魁が頭を下げて、手を伸ばしていた。
「はぁ~。あんた勘違いてると思うんだけど、俺、男だよ」
「えっ?」と目が点になり口をポカーンと開けていた。
最初のコメントを投稿しよう!