一粒のピース

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「蓮!!」 「はいはい。どうしたんだ?」 「いや、遅かったからただただ心配してただけ」 「そうか。それは悪かったな」と背中を優しく撫でた。 「あと...」 「あと?」 「今日、前に言ってた子に告白しに行く!!」と後ろに手を回し、サラっと言い蓮人をじっと見つめた。 「おっ、おう。そうか」 「どうした?やっぱりダメかな?」 「いや、別に」 「そっか!じゃあ俺、彼女作ってくる!!」と蓮人の肩に腕を回した。 「あぁ...。そういえばお前、その子の居場所わかんの?」 「わかる!!!はず。じゃあ、明日な」と手を振り走って行った。 その背中を寂しく蓮人は見守っていた。 魁は走って行き、公園へと辿り着いた。 「あの子、いるはずなんだけどな...。あっ」 気になっていた子が魁の前を通っていた。 「あの!!」と魁が気になっていた子の前に出て行った。 「なに?」 「あの、一目見た時から君を好きになったんだ。よかったら、付き合ってくれませんか?」 魁が頭を下げて、手を伸ばしていた。 「はぁ~。あんた勘違いてると思うんだけど、俺、男だよ」 「えっ?」と目が点になり口をポカーンと開けていた。
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