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ジョリーンはうろたえて迷った挙句、諦めて話し出した。
彼女は父親と2人暮らしをしていた。その父親が病気がちだったので、父親の病気と自分の介護疲れを癒すためにビスケットを飼い始めた。
しかし数年後、父親が亡くなるとジョリーンは寂しくなりもう1匹犬を飼うことにした。それがチョコレート。
今から2年ほど前、サムと出会ってすぐあの牧場に住み始めた。そのときはまだ父親と住んでいた部屋を解約しておらず、犬たちの登録もそのまま。だがサムと別れた後に部屋を解約。そのとき転居届は出したが飼い主登録のことは忘れていたという。
「サムさんの家からすぐこの彼氏の家に来たんですか?前の部屋を解約せずに戻ったり、犬が飼えるところに引っ越そうとは思わなかったんですか?」ケイトは尋ねた。
「だって、彼氏が先にここに住んでいたから。サムのときと同じで、私が彼氏の家にお邪魔する形になったんだもの。彼氏は引っ越す気がなかったし」ジョリーンはぶつぶつ言った。
ケイトは疑いの眼差しを向けた。サムと別れてすぐこの家に来たのなら、サムと付き合っているときから今の彼氏と話を進めていたことになる。
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