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 ケイトは体を突っ込んで防ぐ。「まだ話は終わってません。あなたが手放すということに変わりはありませんから。ちゃんと責任は取ってください。放棄の罰金と、チョコレートには歯の治療が必要なんです」  「だから放棄なんてしてないわ。お願いしてただけよ。犬たちが路頭に迷ってたわけでもあるまいし。そりゃ登録の変更をしてなかったのは認めるけど、チョコちゃんが歯を悪くしたのは私のせいじゃないわ!あなたの病院で治してやってよ」  「サムさんは了承してないって言ってるじゃないですか。それに治療費を出す人がいません」  「知らないわよ。あの人が悪いんだから。治療費ならあの人か保護施設が出せばいいじゃない」ジョリーンは再び扉を閉めようとした。頑なに放棄は認めない。  「サムさんが出すわけないでしょう。保護施設も簡単に費用が降りるわけではないんです」  「ならあの女が出せば?」  「ヒルデが?自分の犬でもないのに世話をして、そのうえ治療費まで彼女に出させるつもりですか?」  「どうしろっていうの!?」ジョリーンは叫んだ。  「今はまだあなたの犬です!」ケイトは責任を取れと意味を込めた。  「わかったわ!わかったわよ!私が出せばいいんでしょ!いくらなの?」ジョリーンは自棄になりながら降参した。
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