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2 深夜
その後、校庭でとってきた葉っぱの葉脈を顕微鏡で見たら、すごく綺麗で僕は大満足。
でも、なんだか今日はちょっと悩んじゃって。
なかなかすぐには寝れなかったから、結局寝付けたのは夜の1時。
しばらく寝てたら、何かが聞こえてきたんだ。
チャンチャン、チャン……
「……ん?」
チリンチリン、シャラン……
「なんだろ? なんか音がするな」
思わず起きちゃって、窓の外を見る。
「え?」
そこにあったのは、大量の顕微鏡。
大小さまざまな顕微鏡が集まって、どうやってるのか分からないけど楽器とかを持って行進してたんだ。
「顕微鏡のパレードだ!」
流石に玄関から外に出て確かめるのは、お父さんとかお母さんが起きちゃいけないからできないな。
でも、これが本当なのか夢なのか確かめたい!
僕の部屋は一階にある。
窓を開ければ簡単に抜け出せるんだ。
よーし、窓から行ってみよう!
窓を開けて、慎重に部屋を出る。
道路までダッシュすると、本当にそこにはたくさんの顕微鏡があった。
中には、小指より小さいのもあるし、僕より大きいのもある。
そいつらが、みんな一列に並んで、なにかを演奏しているんだ。
「わぁ……!」
その中には僕のもあった。
僕の顕微鏡は、小さなリコーダーみたいなのを持っていた。
すごくかわいい。
僕がそれを持ち上げると、他の顕微鏡たちは途端に散り散りに逃げ出してしまった。
「行っちゃった……」
仕方ないので僕の顕微鏡だけ持って帰る。
その日は、すごく満足して寝られた。
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