3 研究

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3 研究

翌朝。  僕が起きると、顕微鏡がもってたはずのリコーダーが消えている。  でも、確かに昨日動かしたあとがある。  結局、あれは夢だったのかな?それとも現実?  ……あっ!  もしかして、これを見せれば詩織ちゃんともっと仲良くなれるんじゃないか?  いいことを思いついちゃったな。  となれば、最低もう一回、確実にあれを見なきゃ。   よし、研究だ!  僕はそれからもう一度あれを見るべく研究を重ねた。  まずは一週間、何もしないで様子を見てみた。  最初見たあの日は水曜日だったんだけど、土曜日にも見られた。  次の一週間は、あの日と同じように夜の1時に寝てみた。  やっぱり見られたのは水曜日と土曜日。 「つまり、僕が気付かなかっただけで、毎週水曜日と土曜日にずっとやっていたのかもしれないなぁ」  僕は、ずっとやっていたであろう顕微鏡パレードを、今まで見れなかったのがちょっと悔しく思えた。
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