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🌹ホームレスになって10年🌹
はあ…22歳で結婚して、子供は彼が望まなかったから
避妊具を装着しての肉体関係はあったけど…
愛人には自分の子供を産ませてた
わたしの、なにがいけなかったのかしら…
職も失って、路頭に迷い
あれから…10年も経ったのね…
お腹空いたなあ…喉渇いたぁ…
公園の水飲み場でお水を飲んで
フラフラと、食べ物を求めてさ迷い
気づいたら…川の上流、森の中にまで来ていた。
森の中になら、食べ物…いっぱい、ある…よね…
このままだと、飢え死にしちゃう…
フラフラしながら森の中を進む…
しばらく森の中を裸足で歩いてると
大きな鉄格子で作られた門があって…
わたしはその鉄格子にしがみつき
2階建ての豪邸を見上げる…
こんなところに…豪邸…?な、なんで…
2階の窓を見ると、誰かが覗いてる?
たくさんのコウモリが豪邸の後ろから飛び去り
その光景になにか、恐ろしいものを感じて…
わたしはふらつく足にムチ打ち
豪邸から離れていったんだけど…
「おい…」
振り向いたら、エレガントな男性が立っていた!
い、いつの間に…わたしの後ろにっ
その男性は片手を腰にあててる…
わたし
白雲 空音
「あ、ぁ…の……っ」
この10年間、まともに人と話してなかったし
あまりの空腹で…か細い声しか出ない…っ
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