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土足で部屋が汚れたってかまわない。孝太が欲しい。
コートの固いファスナーに焦れて、力任せに開こうとすると、慌てた孝太に止められた。
「脱ぐ! 自分で脱ぐから壊すな」
「…………」
「気に入ってんだ、これ。……おまえも脱げよ」
孝太がもたもたと服を脱ぐ横で、俺もさっさと全裸になる。急がないと、孝太がいなくなってしまう気がして、焦った。
でも、裸になると、さすがに寒い。机に置いてあるリモコンで暖房を入れる。振り返ると、上半身裸の孝太が寒そうに自分の体を抱えていた。
「サンキュ」
子供のころみたいに、ふにゃっと笑う。
思わず孝太を抱きしめた。笑った形のままの半開きの唇に、舌を差しこむ。
裸の胸を撫でると、硬くしこった乳首が手のひらに当たった。その感触がエロくて、何度も乳首をこすった。
「んっ、待て、待てってば。涼介、んな、がっつくなよ」
「…………」
「そんな目ェするな。大丈夫だ。もう逃げないから」
「……逃げない?」
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