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「とにかく、一度シャワー使わせて」
「ああ。その間に、ベッドとか片づけとく」
「……もう、しないの?」
「何……を」
「だから、セックス! 挿れたくない?」
「したい。したいけど……」
「俺、あのさ! その、準備はしてきたんだけど……。もう一度綺麗にしたいからさ、待ってて!」
紅潮した頬のまま早口で叫んだ孝太が、ユニットバスの扉の中に駆けこんだ。
「……は?」
俺は呆然とそのうしろ姿を見送った。
「次は俺がするんだから、おまえは動くなよ」
何が起こっているんだ……?
すっかりあたたまった部屋で、俺は仰向けに横たわり、俺の上にまたがった孝太を見ていた。
生まれたままの姿の孝太は、きゅっと眉をしかめ、せわしない呼吸をしながら、自分の指で後孔をほぐしている。たっぷりつけたローションが、時折俺の太ももにもしたたり落ちた。
「んぁ……ん、あぁ……」
片手を俺の腹につき、小さな声で喘ぐ孝太。もう指が三本入っていた。
「すげぇ……」
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