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「そっか、よかった。持ってきて」
孝太はやけにうれしそうに笑って、床に放り投げてあった荷物から小箱を持ってくると、枕もとに置いた。中から一個、避妊具を取り出す。
「着けるよ」
「あ、ああ」
孝太の指先がふれると、俺のペニスはピクピクと震え、先走りがにじみ出す。孝太はそれに透明なラテックスをくるくるとかぶせると、「子供のころとは全然違うね」とつぶやいた。
「じゃあ、挿れるから」
俺の腹筋に手をつき、ゴムをかぶったものの上にまたがる孝太。
「言っとくけど、初めてだからな。こんなの」
「わかった……」
唇を尖らせて不満げに言う幼馴染みが、今までとはまったく別の生き物に見えた。やんちゃで朗らかで、ときどきすごくガサツな男。
だけど、今は――。
「んっ、くそ、おまえデカいよ。もっと広げないと……、無理かも……んんっ」
額から汗をしたたらせながら小さくうめく様子は、同じ男とは思えないほど艶めいていて、生々しく扇情的な色気があって。
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