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10.【下ごしらえ】その3
俺はあの日のことを思い出していた。そう、彼女と初めて会話を交わした、二人の始まりの日だ。
「いつだったかな?教えてくれたよね、君のイチオシ。もう一度、今教えてくれないかい?」
彼女の迷いを払拭するため、小さな子供にも分かるような誘導を仕掛けた。
「、、、て、手ごね、、、ハンバーグ」
「ああ、そうだったね。イメージしてごらん」
ソレに目配せをして視線で彼女を導くと、生唾を飲み込む卑猥な音が聞こえてきた。
「味わってみたいんだろ?ほら」
『さあ、お返事、、、は?』
声のトーンを下げ、ゆっくりとした口調で最終警告を発した。
『言うことを聞く気になったのかい?それとも、お仕置きされたいのかい?』
次の瞬間、
「は、、、はい」
彼女は服従の意思を示した。
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