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詩織の脚の間に伸びた指は、卑裂をかき分け蜜をすくい取る。
「詩織さんの中は、もうトロトロです」
「そんなこと、言わないでくだ……あぁっ!」
佳人の指は大きく蜜道の壁を擦る。すでに詩織が感じる場所を覚えたようだ。
「ふっ、んぅ……ダメ、そこ、ダメなのぉ……っ」
刺激が強すぎて、詩織はラグに爪を立てた。
無意識に腰が浮いてしまう。
「佳人さん、お願いだから……」
佳人がふと体を引く。彼の目に射られた詩織は涙目になった。
彼が欲しい。体がそう訴えている。
「その可愛い口から聞かせてください。僕にどうしてほしいんですか?」
「奥に……佳人さんのが、欲しいです」
言ったそばから詩織の顔が赤く染まる。佳人はそんな反応さえ愛おしむようにキスを施した。ズボンのポケットに隠しておいた避妊具の封を切る。
佳人の分身は、それ自体が独立した生き物のように雄々しく勃ち上がっていた。彼が詩織を求めている証だ。皮膜を装着すると、大きな手が詩織の手にかかる。
大胆な角度で足を開かれ、潤った蜜口には皮膜を装着した彼の昂りが押し当てられた。
「あ……っ」
詩織がのけ反る。佳人が腰を突き出すと、たくましい雄茎が詩織の花弁に飲み込まれていく。胎内の密度が高くなった気がした。自然と浅い呼吸を繰り返すようになる。
「詩織さん、ここを触って」
佳人は詩織の手をつかみ、自分たちの結合部に導く。
「僕たちがつながっているのがわかるでしょう?」
詩織は小さく何度もうなずいた。
自分の性器が佳人のものを完全に咥え込んでいるのがわかる。彼に腹部をなでられると、ゾクリと体が震えた。EDになり、一時的にでも将来を悲観した男性はもうそこにはいない。
「結婚式が終わったら……そのときは、直接挿れたいです」
「え?」
「子供を作りましょう」
子供というワードに詩織の体が反応した。佳人を受け止めている器官がねだるように彼を締めあげる。
彼が顔をしかめたので詩織は慌てた。
「ご、ごめんなさいっ」
「それは、子作りが嫌ということですか?」
「ちちち、ちがいます。そうじゃなくて……子作りは、もちろんOKです」
答えを聞いた佳人は腰を突き上げた。
「あ……っ」
たまらずのけ反る詩織の耳元に佳人が唇を寄せる。
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