目が覚ますと、傍らにイケメンが

1/2
前へ
/210ページ
次へ

目が覚ますと、傍らにイケメンが

「イタタ……」  水原詩織(みずはらしおり)はひどい頭痛と喉の渇きで目を覚ます。まったく見覚えのない部屋だ。自分が寝ていたベッドにも覚えがない。  ホテルの一室だろうか。少なくとも詩織の住む安アパートではない。 「おはようございます、詩織さん」 「えぇっ?」  ベッドの傍らにいた男の姿に詩織は飛び起きた。 (なななな、何っ? 誰っ? 何が起きたの?)  男性は、詩織が寝ていたベッドの端に腰掛けて微笑んでいる。  二日酔いするほどの深酒。翌朝ベッドのそばには見知らぬ男。  社会人一年生の詩織だって最悪の状況を想像した。
/210ページ

最初のコメントを投稿しよう!

939人が本棚に入れています
本棚に追加