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ここはどこどす
運転手yは、トンネルの出口で、人影をみた。
こんな所に、人がいるなんて、危ないじゃないか。
テレビの時代劇の撮影をやっているようだった。
トンネルの中で、車を止めるのは、危ないとおもったが、このままでは、人に衝突してしまう。
ウィンカーをだして、トンネルの端に車を止めた。
武将の格好をした人々が、こちらに近づいてきた。
ドアの窓を開けて、「撮影ですか」と話しかけたところ、「お主は、何者候や」といって、いきなり、槍をタクシーの天井に叩きつけてきた。
ドアの窓ガラスを閉めようとしたが、閉まらない。
この騒動に、後ろに乗っていた中年男性も、びっくりして、「この、戦国時代の武将の格好をした集団は何者何なのか。君は、私を太秦の映画撮影所に連れてきたのか。私は、老いの坂の鬼の墓と言ったはずだが。」といって、青ざめている。
運転手yは「老いの坂のトンネルに入った所、この武装集団に出会って、
この集団がタクシーを槍で叩いてきたのです。」と中年男性客に説明した。
戦国武将の格好をした集団にタクシーを取り囲まれてしまった。
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