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二頁
これを読んでいる貴方が何者か存じ上げませんか恐らくなんの変哲もなく、何不自由なくこの世界をのうのうと生きていたのでしょう
その世界で生きる事がどんなに良い事で
羨ましいことが
貴方はつゆ知らず
生活を送ってきたのでしょう。
私の暮らしていた孤島は人口約200人程の
こじんまりとした限られた空間で私は暮らしてきました。
産まれてから幼少時代までは
見かける人が皆、サクラちゃんどこ行くの?
サクラちゃん、今日も可愛いねと
まるで私の事も我が子のように島の皆は可愛がってくれました。
そのせいか私も将来は都会ぐらしをしたいといった願望もなく、この島に残って
島の皆の力になりたいと思うようになりました。
あっ、まだ私の事を紹介していませんでしたね
私の名前は【小田 サクラ】
性別は女性。
年齢は20才
この東京の病院に運ばれたのはつい3日前
左の目ン玉を島父様に抉り取られたのは
17のとき
右の足の小指を切断したのは18のとき
鼻がS字型に湾曲させられて
異物な形になったのは19のとき
島が普通じゃないと催眠が解けたのは
つい最近。
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