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介錯人と言う身分はなく、単に好敵手として目に掛かるのみだ。その尾鰭が身分だと言う話だが、川越さんは人間大砲の有力候補であり、羽が生えるまでは、元体操選手であることを活かしたパフォーマンスを期待されていた。「張三李四ですよ。あーあ…第三の男だのにハーピーなんですよ?宮浜さんもそうでしょ?w」無駄に陽気な川越さんは、川越さんなりに私を元気付けてくれていた。「仮に殺人鬼が名誉を国に問うならば、永久に優遇するでしょ?己が殺めたもの等を…あっははっ!つまりは、私の場合は辻褄合わせでしかないんです。こうして川越さんも来てくれたし…。」私はやけに照れ臭くなり、羽の手入れをより深めた。「あっははっ!殺人鬼かぁ…。僕は確かに逆だな。お坊さんが殺人鬼で僕は被害者…色魔かな?w」互いに人智を超えた者同士、と言う括りか。輪廻を語っていた。
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