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光学兵器の威力は凄まじく、異次元にも程がある。つまりは世辞である筈のカンバセーションが、何を隠蔽しているのか分からない場合が多い。確かに私が歩んだ道があった筈なんだが…。「つまりは積み重ねが事実化していて、事実とする為に積み重ねを悟るのが普通何です。それを実践しようなどと…涅槃の至りでしょう?」私を真似て羽の手入れをする小田岸さんは説いた。「確かに…積み重ねの実践は愚かしいものですね。力になるし、経験だって得れる。素晴らしいことだと、皆思いがちだ。」川越さんは頷きながら、応えた。「パンデミック。この檻に3人は狭い…。パンデミックを引き起こし、3人共彼の世行きだ。」私は解脱せんと、危惧し始めた。「申し訳無い…。撃ち手も少なからず、人間大砲でぶっ放されたいと言う願望を抱いています。況してや川越さんは…覚醒している。小田岸一族の端くれとしても気が気ではないです。」聞くところによると小田岸一族には皆、羽が生えているらしく、その稀有である存在価値を国に提供しているそうだ。「あっははっ!羽が生えて来たらどうなんだ?小田岸さんは御多分に漏れず、一族のくんだりそのものじゃないか?」酸欠状態かのような檻内は困窮していた。何と言っても小田岸さんの体格が川越さんを介し、更なる劣等感を私に与えているからだった。「あっははっ!流石にキツいな。宮浜さんは元凶ではかなったんです。気は楽でしょうが?」小田岸さんも窮屈さを隠せずにいるし、そう言った意味でも元凶ではあったのだが…。
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