ピーターパンシンドロームファースト

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時間が完全に止まっている。宇宙の描写とはつまり、虚無と化すものだ。動く宇宙が描かれれば、現実では止まるのだ。「計算通りだな。」あの警官…未来人だったのだ。西暦渦中に於いて、過去も未来もなく、まさに見世物小屋だったのだ。人の印象が時間を進捗させるのだから、確信犯が拘泥する。「未来人はこのタイミングを主(おも)とするからな。あっははっ!空輝…お前には芸がないな。羽根の生えた単為る人ぞ?」見世物小屋とて、客あってのもの。何処か底から這い上がるみたいな緊張感がいるのだ。「ここ最近飛べる様になったばかりだからな…。次第に湾曲するさ。」檻にありながらも、対等な口が利けるのは、志願した故だろう。私は腕を磨き、一流のピーターパンになるのだ。
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