序章

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「もしも……」 「?」 「もしも次郎さんがなっちゃんの所に来てくれたら、あの日伝えられなかったばあばの言葉を伝えて」 (お婆ちゃんの伝言……)  囁くようにそっと告げると、お婆ちゃんは安心したように眠った。  ―――――それが、お婆ちゃんと私の大切な約束。
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