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「真知子も食ってけ!!
すぐガリッガリになるからな!!」
「ありがとう。私やるよ。」
キッチンに立って、冷蔵庫からタッパーをいくつか出していく小太郎君に言う。
「真知子なんかにやらせるわけねーだろ!!
座ってろよ!!
毎回わざわざ言わせんな!!」
「うん・・・。」
ダイニングテーブルの椅子に座りしばらくすると、テーブルの上に小太郎君が料理を並べてくれた。
里芋の煮物、だし巻き玉子、いんげんのごま和え、ささみに梅を挟んだ揚げ物・・・。
「真知子、白米食う?
俺は酒飲むから食わないけど。」
「私もお酒飲みたいからご飯はいらないかな。」
「あんまり飲み過ぎるなよ!?
・・・俺の方が潰れるから!!」
小太郎君が少し焦った顔でキッチンに戻り、私に日本酒を持ってきてくれた。
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