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軍医は戦闘兵とは違うって、、、
帝国軍・軍医の肩書をもつ俺は今、戦場のど真ん中に立っていた。
「軍医は戦闘兵じゃねー!!!!!」
俺が叫ぶと、目の前で大剣を振りかぶった男が一瞬ひるむ。
その隙を見逃さず、素早く腰から引き抜いたナイフを投げ放つ。
投げ放たれたナイフは吸い込まれるように男の首元へと飛んでいき―――
命中!よっしゃ~
なぜ俺が戦場に立たされているか、、、それは少し前に遡る。
俺の名前はルキア=ライナー 17歳 彼女居ない歴=年齢
なぜ17歳なのに軍医をやっているか?それは俺が稀代の大天才様だからだ!
俺は9歳の頃にはある程度の医学には心得があった。
15歳の頃には帝国一の医者とも呼ばれ、王族御用達の名医となっていた。
なのに!なぜその俺が戦場に立たなくてはいけないんだ!しかも戦闘兵として!
名医だそ?!王族御用達だぞ?!What?!
まぁ?元は?刺激を求めて軍に入った俺にも少し非があるかもだけど?
俺は一応”軍”医なわけだから多少は戦えるが、、、、、 いや無理だって!! しかし、上官命令に逆らうことはできない。
まぁ、戦闘と言っても多分後方支援だし大丈夫だろう、、多分。
そう思いながら、今日も元気に軍医の仕事をしていた。
そんな時だった。
伝令兵が血相を変えてやってきたのだ。そしてこう告げた。
王国軍が攻めてきたと。
おいおい嘘だろ?こっちは10万の兵がいるんだぜ? しかもこちらには世界最強の騎士団がいる。負けるはずがないじゃないか。
だが、伝令兵の表情を見る限り冗談ではないらしい。とにかく現場に行ってみるしかないか。
そして俺は王都にある本陣まで向かった。
そこには大勢の騎士たちがいて、みんな不安そうな顔をしている。
俺はとりあえず、伝令兵を問い詰めた。
すると、なんでも敵兵は100人ぐらいしかいないとか。
は?100人で10万人に挑むのか? 無謀すぎるだろ?!馬鹿なのか?! どうせ敵のハッタリだろうと思い、前線にいる部下を呼び出した。
しかし、実際に来てみれば本当に100人の兵士しかいなかった。
もう意味わからん。なんなんだこの国は。
これでは勝てるものも勝てなくなってしまうではないか。
仕方ないので、俺は最前線で戦うことにした。
そして現在に至るという訳だ。
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