この道の先にあるものは

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*** 「やあ、お待たせ」  目の前に現れた俺を見て、彼女は目を見開いた。 「……え、うそ」  それだけ口にして、彼女は言葉を失った。  まさか本当に約束を守るとは思わなかったのか。  それとも、約束を果たした俺の一皮剥けた様子に驚いたのか。  ま、どっちでもいいか。  その顔を見られただけで十分だ。  俺は得意げに笑って、昔フラれた想い人に言ってやった。 「約束通り20㎏痩せたぜ」 (了)
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