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痴話喧嘩
私は、廊下を歩いていた。
向かいから歩いてくる女子生徒とすれ違う。
彼女は中学三年間、高校一年でも同じクラスになった腐れ縁の渡辺美紅だ。
「美紅?」
私は予鈴が鳴って教室に戻るところ。
一方美紅は教室から出て来た。
「どこ行くの?」
美紅は答えずに立ち去った。
私は首をひねりながら教室に戻る。
教室に入ると美紅の彼氏、長谷川誠が気まずい顔をしていて、事情を聴けばいわゆる痴話喧嘩だそうだ。
きっかけは、こんな些細なことだったのだ。
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