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昨夜は言い出すことができなかったが、いつ話をしようかと思いを巡らしながら洗濯物をドラムの中に放り込む。
「もー! まただ。本当にあの子は」
泥だらけのジャージや靴下は、予洗いするから別のカゴに入れるように言っているのに、何度言っても一緒くたになっている。
先週進級した息子は、もう三年生だと言うのにサッカーにばかり夢中で、成績の伸びは芳しくない。
この時期であれば、大抵の子たちは塾に通っているというのに。
塾の検討を始めたと同時に起こった世界的パンデミックの影響で、のびのびになっている。さすがに他の子との遅れを取り戻すには、塾や家庭教師の話は避けられないのだ。
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