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アポロン晃明さま「《テンペスト》TEMPEST」
まずは、痛快なのです!
「2031年からの世界が舞台のSFファンタジー小説シリーズ……その名もアポロン・ノーベル・ユニバース(ANU)」。今回ご紹介する「《テンペスト》TEMPEST」は、このANUの第一弾。
さてさて、この小説はなかなかの曲者です。全編が曲者といってもよい。
わかりやすくリズミカルな文体に吸い込まれ、心地よくその世界に漂っていると、気がつけば迷子になりかねません。
いや、これは決して悪い意味で言っているのではないのです。ミステリ感覚で、これも伏線か、あれも伏線かとぞくぞくしながら読むことができます。
ここではあらすじの詳細は書きません。すでにアポロンさま自身が詳細に扉ページに記されています。
ひとつだけ言わせていただくと、これは神をその身に取り込むこととなった、自称平凡な25歳の男の現代版成長物語。エレメンタリストのジーノを師として、自ら覚醒したアキラ。彼はジーノに導かれながら、地球の自然を食い尽くしてしまう、ウンブラという生命体との死闘を繰り広げます。そして最後の死闘の中で、師であったジーノを喪います。しかも、自分の中の「人間」を、あるいは人間らしい「感情」をなくしてしまった状態で。
一人世界に投げ出されたアキラ。第一部はここで終了します。
物語はまだまだ続きます。なぞの宇宙王国や新しいキャラの登場など、目が離せません。
果たしてアキラは、地球を救うことができるのか?
*ちなみに、主人公アキラの名前が「晃明」というお名前の「晃」も「明」もアキラであることから来ているとか、物語中で神に祈りたくなったアキラがつい「アポロン神」を思い浮かべてしまうなど、遊び心も満載です。
《テンペスト》TEMPEST
https://estar.jp/novels/26017498
《アウルム伝説》Legend Of AURUM
https://estar.jp/novels/26017555
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