CASE1:少年の場合

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CASE1:少年の場合

彼は消しゴムを忘れた。 彼はごくごく普通の小学生。コミュ障は置いといて。 彼は小学校にいる。どうしたものか緊張した面持ちで自席に座っている。 彼は隣の人に声をかけた。どうやら消しゴムを借りようとしているようだ。 しかしここで彼のコミュ障が本領を発揮してしまい思うようにいかない。 彼はそれから数人に声をかけてた後うなだれてトイレへと入っていった。 戻ってくると彼は何かを決心したように座席に戻っていった。 しかしその日は運悪くテスト当日だった。 彼は間違えないようにゆっくりゆっくりと書いていった。 だが遂に間違えてしまった。国語の記述で文字数を見誤ったのだ。 彼は焦って周りを横目で見渡しその後上を見上げた。 すると彼の上から『何か』が落ちてきた。 先生は落ちた音を聞いて拾いに来る。 先生は『何か』を彼の机の上に置いた。 『何か』は消しゴムだった。 しかしその日、テストは無くなった。
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