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顔を上げた男がわたしのそこをこれ見よがしに指で拡げて見せつける。興奮した男たち、背後の人と右脚と左脚をそれぞれ抑えてた人が殺気立って覗き込む。みんなの視線をそこにひりひり感じて、待ちきれない敏感になり過ぎた突起が目に見えてひくひくと震えた。
「…すげぇな、とろとろじゃん。まだちょっと舐めて胸揉んだだけなのに。こんなにおっ広げて、欲しがり過ぎだろ、はしたないな。…陽さん、どうでしょ?早すぎですかね、挿れるの?もう少し、めちゃくちゃに焦らしておかしくなるくらい虐めまくった方がいいですかね?」
みんながまたわたしを抑えつけ、正面から腕組みしてじっと見つめている彼に向けてさらにあられもない場所を差し出すように見せつけた。
彼の前で何本かの指を深く差し入れられ、中を弄られる。…あぁ。
こんなの、駄目なのに。恋人の前で好きでもない男たちに卑猥な玩具みたいに弄ばれてるのに。…そんな風に、されたら。
何を考えてるかまるでわからないその鋭い視線に恥ずかしい姿を晒されて。いけないことと思っていても、すごく。…深く感じて、奥が。反応しちゃう…。
「あっあぁんっ、もっと…ぉ」
「指じゃもの足りなくてもう我慢できないか。…どうします、陽さん?まず手初めに自分でやります?」
彼の答えは聞かなくてもわかってる。朦朧とする霞んだ目を彷徨わせ、もうどう思われてもいい、と呼吸を弾ませて夢中で腰を遣って誰のともわからない指を味わいながら次の言葉を待った。
「…俺は最後でいい。お前たちが好きなだけ、満足するまで何度でもやったあとで。…それよりもまずは。四人で協力してそいつを、あれのことしか考えられない箍の外れた雌にしてやって」
わたしを抑えてる四人の男たちがその台詞に一瞬でざわ、と昂るのがわかった。ベッドの上に仰向けに横たえられ、誰からやる?と殺気立った真剣さで順番を決め始めるみんなの耳に届いたかどうか。陽くんがぼそりと感情のない声で突き放すように付け足す。
「…俺があとで充分愉しめるように。そいつをみんなで酔ってたかって興奮させて、最高に淫乱に仕上げるんだ。…頼むよ」
「あぁ…。ひ、ぃい…、んっ」
「すごい声。腰も、そんなに。…遣いすぎ。だろ…」
わたしの後ろから入ってる男が息も絶えだえに呟く。…だって。どうしてか、もぉ全然。止められないんだもん…。
四つん這いにされて、後ろから激しく突き上げられるたびにぱんぱん、と肉を打つ音が室内に響く。それが苦しいのか気持ちいいのか、もうぐちゃぐちゃで自分でもよくわからない。
朦朧となりながら狂ったように腰を振って雄叫びを上げる。中を突かれるたび、熱い液が溢れてわたしの腿の内側を濡らした。
「すげぇな、感じ過ぎ。可愛い顔して歓んで腰振っちゃって。…感じてる顔、ほんとエロいな。写真撮りたい…」
あ、ぁ…。顔は、嫌…。
拒絶したいと頭は焦るけど言葉が出てこない。幸い、そう言った男もそれどころじゃないみたいで、わたしの顔を間近に覗き込みながらうっとりと呟いた。
「キスしたいなぁ。だりあちゃん、してもいい?他の男に挿れられて、ぐちょぐちょになって夢中で腰遣ってるきみと。無茶苦茶にキスできるなんて、昔を考えたらさ。ほんと、夢みたいだよ…」
そう言ってぐい、と顔を無理やり引き寄せて有無を言わさず唇の中に舌を押し入れてきた。恋人が見てる前なのに。よく知らない男に後ろから犯されながら、別の男に唇を貪られる。
これが始まった最初の頃は、好きでもない人に深いキスをされるのにさすがに抵抗があった。
こればっかりは嫌だ、とずっと思ってたけど。そのうちめちゃくちゃにやられてるうちに、これって愛情の印とかそういうものじゃなくて。ただ単に口でするセックスの愛撫の仕方のひとつでしかないんだなって事実が飲み込めてきた。
より気持ちよくなるための手段に過ぎない。だからもう何の抵抗もなく、されるがままに口を開いてよく知らない相手の舌を受け入れて自分からも絡めて素直に応える。
もっとも、さっきの台詞を考えるに。こっちは誰だか知らない人と思ってるけど向こうは昔からわたしを知ってる風だから、中学とか高校の同級生かもしれない。狭い町のことだから、同年代はほとんど知り合いでもおかしくない。でも、してる相手が誰だかに全然興味はなかった。
わたしは彼がこの人とやれ、と言いつける相手を受け入れるだけ。陽くんが選んだ人たちなら間違いない。わたしに酷いことはしないってわかってるもん。
こいつを気持ちよく感じさせてやって、これなしじゃいられなくさせてやってくれ。快楽で溺れさせて何も考えられなくして、男たちをいくらでも受け入れられるセックス中毒の女にしてやって。
痛いとか苦しいとか怖いとか感じさせたら全部台無しだから。自分から腰を振って濡らした股を開いて際限なくねだる女に仕上げたいんだ。悦ばせて欲しくてそのためなら何でもする売女って。男にとって最高の玩具だろ?
何度もされまくって朦朧と横たわってるときにそんな台詞が微かに耳に残った記憶。わたしを最高に『いいもの』に仕上げるために、この試練は与えられてる。彼にとって一番の玩具になるために、わたしは頑張ってこれを受け入れるんだ。
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