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「えっと……。ごめん…何を言っているのか…」
彼の言っていたことが唐突すぎて、私はこう発言するのがやっとだった。
数秒でも沈黙が気まずくて、今だけは、私達以外に誰もいないこの空間が憎たらしい。
私が次の言葉を探していると、やっと彼が口を開いてくれた。
「すみません。
でも、ずっとお伝えしたかったんです。
これ…俺の連絡先です。」
そう言ってメモ用紙を渡そうとしてくれたが、この、最悪なのか最高なのか分からないタイミングで扉が開いた。
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