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「やっぱり、親父さんの子供だったね。弟くんへの溺愛っぷりはよく見てるよ」
「仕方ないじゃん。翡翠が可愛すぎるんだよ!」
「うんうん。でも彼女は大切にするんだよ。多分一生一緒にいるから」
「本当!?」
「あくまで僕の予感だけどね。薫蘭風ちゃんも瑠璃くん以外はイヤじゃないのかな?」
「だといいけど……」
「ふふ。瑠璃くんの行き過ぎたブラコン許してるんだもの。大丈夫さ。そうそう。僕にも翡翠くん、紹介して。一緒に宵宮をまわろう」
「うん!」
俺は翡翠を呼び、俺と俺のご先祖様と翡翠と翡翠のご先祖様と宵宮をまわる。りんご飴や綿飴を食べながら、ご先祖様の話を聞く。絵描きのご先祖様と学者のご先祖様も意気投合する。
俺と翡翠は肩にご先祖様を乗せて手繋ぎで歩く。
「翡翠、ご先祖様に会えて良かったろ?」
「うん! 瑠璃お兄ちゃん、来年も連れてきてね!」
「もちろん!」
これからもずっと。
と・く・べ・つ♪7 おしまい
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