スタラリーの誕生秘話

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スタラリーの誕生秘話

マークと一緒に家の中に入る。 まずは1階を見ていくことになった。 玄関を通ってまっすぐ進むと、広間に出た。 家の壁はクリーム色の壁紙が敷き詰められていて落ち着いた雰囲気を醸し出している。 広間から見て右のドアを開けると、ダイニングルームがあり、長テーブルと4脚の椅子が置かれている。また、暖炉があるのが分かった。 ダイニングルームを出て広間に戻り、左のドアを開けると、ドアから見て垂直線上の部屋の隅には、漆が塗られた机が1台、椅子が1脚ずつ並べられていた。 左側に目を向けると、四角い窓が本棚の後ろにあり、陽が差し込んでいる。2台の本棚が左右の壁に添えられる形で並んでいる。 どうやら、誰かの書斎らしい。 1階を調べ終わると広間の中央に設置された階段を上がり、2階の部屋を調べた。 階段から近い部屋を見ると、シャワー室があった。中を見たが、特に気になるものはなかった。 シャワー室を出て、右に向かう。 ドアが右の壁に2つと左の壁に1つあり、それぞれ持ち主の名前のプレートが掲げられている。 右の壁のドアの1つは『Eric(エリック) and Grace(グレース)』と書かれている。おそらく、ワイズリー夫妻の部屋だろう。 もう1つのドアに掲げられているプレートには、 『Patrick(パトリック)』と書かれている。 この部屋の持ち主こそが、作家のワイズリーだ。 左の壁のドアに掲げられているプレートを見ると『Michaela(ミカエラ)』と書かれている。 さっき庭で見た墓は、彼女のものだったことが判断できた。
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