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「ねぇ、マーク。どうしてチャールズを調べたの?」
「あぁ、チャールズ・エドワード・フォーブスは俺の父方の曾祖父さんにあたるんだ。名前は知ってたけど、どんな人か知らないんだよね」
彼はそう言うと本に視線を戻した。
伏し目がちになったマークの横顔を見て、あることに気づき問いかけた。
「今思ったんだけど、チャールズの家系は軍なんだよね?ということは、マークも軍人なの?」
「そうだよ。陸軍に所属してる。階級は大尉なんだ」
「かっこいいね!」
「嬉しいな。ありがとう」
彼はアイスブルーの瞳を細めて微笑んだ。
「そういえば、マークのフルネーム聞いてなかった。どんな名前なの?」
「Mark William Forbes。シェリアは?」
「私は、Shelia Elizabeth Scotだよ」
名前を聞いた途端、マークは驚いた顔をした。
しかし、彼がどうして驚いているのか理解できなかった。
「…そうなのか。ということは、2回目なのか……」
「どうしたの?」
「いや、なんでもない。ほかにも調べてみよう。何か分かるかもしれない」
頷いて、ワイズリー兄妹について書かれたページをめくる。マークが説明文を読んでくれた。
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