みんなで一緒に

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 シュリエたちをお風呂に入れている間に生姜焼きを作る。多少人数が増えても大丈夫なように材料を多めに買っておいてよかった。  それにしても、ハクレイが謝罪に来るとは思わなかった。引き戸もちゃんと開けていたし。「開けにくい扉だと思った」って言われた時は頭抱えたけど。神竜の棲家とは建築様式が違うのかしら。  いや何回も来てるんだから慣れてよ、とは思うものの、素直に謝られたのでよしとする。今回は。 「お、いい匂いだな」 「リオウ生姜焼き好きだもんね」 「ああ、リンファの作る生姜焼きめちゃくちゃうまくてな」  リオウは私の幼馴染だ。 小さい頃から私がリオウのおじいちゃんにお世話になっているため、どちらかと言うと兄妹に近いかもしれない。  リオウのおじいちゃんはもう亡くなってしまったけれど、私にこの家をくれたり武術を教えてくれたり、私にとって第二の家族のような人だった。 「ショーガヤキはできたのかリンファ」 「もう少しよ。食器の準備して待っててね」 「うむ、楽しみだ」  お風呂から上がってきてほくほくしていたハクレイにそう言って、生姜焼きの仕上げに取り掛かる。にしてもまるで子供のような笑顔。まるで普通の男の子見たいね。
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