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私は普通が好きだ。
よくもなく、悪くもなく、普通。
どんなときも普通でいることは難しいが、いつも中立を保つことこそ私のアイデンティティ。
平静で、冷静に、普通な態度で。
何事にも乱されず、何事にも動じない。
普通じゃないことには関わらない。
それが信条。
その、はず。
そのはずだったのに。
とある事件を機に、私の人生は大きく乱されてしまった。
私が住む竜を信仰する村、錨泊に現れた一人の神竜によって。
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