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「よし! このまま博麗山を目指すぞ!」
「この状態で!? 空を飛ぶのも普通じゃないし、そもそもデートとして山は普通なの!? いえ、よく考えるのよ私、そもそもこれはデートじゃないわ!! スイレンがそう言っただけ!!」
あれよあれよと必死に色々なものを否定するリンファに、ハクレイは「我の実家が博麗山の麓にあるのだ」と付け加える。
「麓? そもそも実家?初デートで実家? 普通じゃないわ……」
くらくらとしているリンファに、「我は物心ついたときには父も母も他界していてな。育ての親がそこにいるのだ。ぜひ会って欲しい」と告げる。
他界という言葉に何か思うところがあったのか、リンファは「……そうなの」と荒げていた声を少しだけ沈めた。
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