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またリンファに締め出されてしまった。こういうことは一度や二度ではない。諦めろと思うかもしれないが、我は絶対に諦めることはしたくない。
この世に運命というものがあるのだとしたら、彼女に出会ったのは間違いなく運命なのだ。
我は彼女と出会ったときのことを回顧する。
あれはまだ雪が積もる寒い冬の日のこと。焼けるような足の痛みと、硝煙の香り――
「ドアの前で物思いに耽らないで!!!! 普通じゃないわよ!!」
ふむ、またまた怒られてしまった。仕方がない、村を回りながら回顧するとしよう。
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