夏子さんのおっぱい

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 夏子さんの秘密の扉は野性的だった。小豆(あずき)色の小陰唇が長めで、くしゃくしゃと()れて大陰唇に張り付いている。ヘアはかなりの剛毛だ。部屋の照明を受け黒光りしている。熱帯のジャングルを連想させる。  親指と中指で秘密の扉を開ける。  ピチュッ。  いやらしい水音がする。中へ通じる道は目の覚めるようなピンク色。その美しさに、そのいやらしさに、淫靡さに、思わず見入ってしまう。野性と神秘の同居。  5回くらい開けたり閉じたりを繰り返す。  ピチュッ、パチュッ、プチュッ、ピチュッ。  ビラビラが糸を引いている。糸は太くなり、重くなり、たわみ、切れ、切れた端が肛門に伝う。 「イヤ……、イヤだったらぁ!」  ダメ、ダメと首を振りながらも、脚を閉じようとしない広本先輩。片脚をソファの背もたれに乗せ、もう片方は床に放り出されている。いじめればいじめるほど股間が広がり、割れ目が私に突き出される。 「やっぱり夏子先輩って淫乱だったんですね」 「ちがう、ちがうったら!」  長い髪の毛を振り乱し、泣きながら否定する女の裸がますます私を欲情させる。 「じゃ、どうして脚を閉じないんですか、オクさん?」  鼠径部がピクピクッと動くのが見えたが、それっきりだ。快感の虜になった先輩は自分の意志では股間を閉じられないのだ。 「オクさん、正直にいったらどうですか。私、園児に欲情していたんですって、白状したらいいでしょ? ここがうずいていたんですよね、オクさん?」  野太い声をつくって耳元にささやいてやる。同時に人差し指でねちっこく割れ目の形をなぞっていく。 「バカ、バカ! 美彩のバカ! 園児になんて……。あはっ! ひどいよ、美彩! ううっ!」 「オクさんの気持ちいいところは──ここかな?」    親指と中指でヌルヌルの秘所をくつろげる。人差し指で真珠色の突起をつぶして振動を送ってやる。 「くっ! ……っ! ……っ!」  理性と劣情が一つの女体で熾烈な争いをしてる。  びっくりした。夏子さんは快感でのけぞったのだろうけど、私は精神的ショックでのけぞった。だって、だって……。彼女の蜜壺から垂れてくるのは濃厚な白濁液だったから。  ──え……? これって、男の人の……、精液? 先輩は女のくせに精液を漏らすの? おっぱいの大きい女の子は精液を噴くの?  私の愛液は透明だ。だが夏子さんのはこんなにも白い。指で掬い取って粘度を調べる。  ──す、すごい!  親指と人差し指を最大角度で開いても、糸は切れない。それを顎を突き出し白い喉をヒクつかせている先輩の目の前にもっていき、声を低める。 「オクさん、何だいこれは?」  年取った刑事が眉間にしわを寄せて尋問する。定年前にもう一旗あげたい欲望でギラギラ脂ぎった顔を突き出す。 「違うったら! 私のじゃない!」 「なんでオクさんのまんこから精液が出てくるんだい、え?」  夏子さんは粘液まみれの私の指を退けようとして掴んだ。すると、ヌルっと滑った。それには先輩自身もびっくりしたようだった。私は膣からさらに多くの白濁液をすくい取り、彼女の手のひらに擦りつけてやった。二人の女の手がぬるぬると滑り、淫靡度インジゲーターの針がピーンと振り切れる。 「は、はずかしいよ、美彩! 今日の美彩、狂ってるよ。どうかしちゃってるぅー!」  それでも夏子さんはヌルヌルの手を放そうとしなかった。彼女自身が自分の淫乱さに満足し、陶酔しているようだった。
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