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しあわせ、みつけた。
竹田くんは甘え上手だ。
甘えがそのまま愛撫になっている。
甘えにはテクニックが要らない。だから、最強だ!
女は甘えに弱い。
甘えられると母性本能が刺激される。
甘えられると愛おしくてしょうがない。
愛おしくて、切なくて、ちょっぴり悲しくて、からだが開いてしまう。
だから、甘えは最強だ!
私がたった一枚まとっていた薄いバスタオルは、人差し指一本ではらりと床に落ちた。竹田くんは私の前に呆然と立ちすくむ。
「すっごくきれいだよ、美彩ちゃん……」
顔が熱くなるのは嬉しさ半分、恥ずかしさ半分。裸をこんなに凝視されるのは初めてだ。竹田くんは視線で胸をなめまわしたあと、徐々に下半身に降りてくる。その時点ですでに子宮が炭酸水のように泡立っている。ポツ……ポツ……ポツと弾けるごとにとねっとりと潤って来る。私がこんなに濡れやすいことが竹田くんに知れたら恥ずかしい。胸を焦がすような羞恥心で脚をよじり、腕で胸と股間を隠したが、彼に両手を優しく奪われてしまう。
「あ、わ、私、ケアとかあまり……くて……」
「きれい……」
「え……?」
「きれいで、きれいで、泣けてきちゃうよ……」
その言葉にますます潤いを増した子宮がズンッと膣にのしかかって来る。暖かい液体が垂れて来る。
「竹田くん……」
ウソ……。竹田くん、本当に泣いている。涙が頬を伝っている。
彼は私の手を取り、ハンカチ代わりに涙を拭いている。からだを震わせ本当に、本当に泣いているのだ。両手に感じる液体の暖かさに、私も泣きそうになる。涙は伝播する。
竹田くんのバスタオルも腰からはらりと落ちた。さっきまで前をピーンと張っていたものが、今はぼってりと重そうに垂れている。よかった。泣きながら勃起されたら引きそうだったから。
背中に手を回され抱き寄せられた。肩甲骨の周辺をなでていた暖かい手が、背骨の窪みを伝って下の方まで下りてくる。お尻の膨らみに至る直前でまたゆっくりと上がってゆく。もう一方の手が私の頭を優しくなでる。175センチの長身に150センチそこそこの私。目の前には彼の広い胸。私はそこに頬を寄せる。
──暖かい……。
手櫛で髪を柔らかく梳いてくれる。指の先で頭皮をかかれるのが気持ちいい。
「僕の大好きな髪の毛……。サラサラだよ。かわいい……」
「かわいくなんて……」
ちょっとだけひねくれて見せる。
「かわいいよ……。スッゲー僕の好みだよ……」
「嬉しい……」
うっとりとしていると、耳たぶをもてあそばれ、耳道を指で探られる。ピクリと震えてしまう。
──ウソ……。私って耳が性感帯だったの……?
「美彩ちゃんの耳って、こんなに小さい。かわいいよ……」
「んっ……」
「食べちゃいたいよ……」
「はっ……、んっ……」
「本当に食べちゃうから……」
耳なんて褒められたことも愛撫されたこともない。でも竹田くんは私の隅々まで見ていてくれる。隅々まで愛で染めてくれる。
耳の表も裏も爪で優しく引っ搔かれる。ススス、ズズズという摩擦音が耳道に響くと、膣壁もトゥトゥトゥ、トゥクトゥクトゥクと震え、女体が快感に泡立つ。
「ふうっ……、おっ…‥」
耳孔の蓋のような形をした突起を舌先でつつかれたり舐められたりすると、クリトリスが疼き充血しだす。それは線香花火の火の玉がジジジジと音を立てながら腫れ上がって様子に似ている。
「ダ、ダ、ダメ……、耳は……、ああ、耳は……」
耳は膣に直結しているみたいだ。考えてみると耳は女の外性器によく似ている。
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