プロローグ

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プロローグ

 私が事故に見舞われたのは、あつい夏の西荻窪。そこの、小さな個人書店の中だった。  この事故とは、いわゆる一目惚れのことだ。しかも相手は人どころか有機物でもない。  私が恋した相手とは、青い青い、一冊の詩集だった。
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